中耳炎は保育園に通う乳児幼児の宿命なのでしょうか。
こんにちは、かものはし(@platypus___)です。
生後6か月で保育園に入った娘は、1か月後には中耳炎と診断されました。
紆余曲折を経て、両耳に鼓膜チューブを留置しました。
鼓膜チューブを留置したら、すべてが治まると思っていました。
でも、娘は違いました。
復職してすぐの気持ちも体力も余裕がない中、繰り返す中耳炎、鼓膜チューブ留置。
それでも終わらない中耳炎との闘い。
鼓膜チューブを留置したあとの経過を詳しくお伝えします。
中耳炎と診断されて2か月と少し、娘は「緊急入院」という形で総合病院に入院するのでした。
中耳炎で悩んでいる方や、これからお子さんが保育園に入園する方の励みになれば幸いです。
中耳炎と診断される前からチューブ留置までの奮闘は>>【保育園からの中耳炎】治療と鼓膜チューブ留置までのお話
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中耳炎で両耳にチューブを留置したあとの娘
チューブを入れてしばらくしたら、大抵の子は、そのまま治って安定することが多いようです。
チューブを留置した後、平日は毎日、洗浄、消毒に通いました。車で片道30分の距離を、夫か私のどちらかが有休をとったり、午後半休を取ったりして、なんとか対応していました。
その甲斐あって、徐々に耳はよくなっていました。でも、なかなかすっきり綺麗に治りません。
どうも、娘の貯留液は粘稠性が高く、自然にはチューブから外へ出てきにくいようでした。チューブ、細いですからね。チューブを入れたら万事OK!と思っていましたが、そうでない子もいることが分かりました。
ポイント:
チューブ留置だけで治らないケースもある。
中耳炎で緊急入院
せっかくよくなってきているところへ、3連休の週末がやってきました。外来が休みになるので、洗浄ができません。
ということで、金曜午前に外来にきて、そのまま緊急入院という形で、集中的に治療を継続することになりました。
緊急入院といっても、耳の状態が急変したわけではないし、その週の途中で、専門医から予告もされていたことでした。
完全看護で、付き添いは夜の寝泊まりができない病院もありますが、その病院は付き添い可。24時間、親のどちらかが付き添う必要がありました。
ラッキーなことに、緊急入院だったので、小児科の4人部屋が満床で、はじめの3日間は差額なしで個室に入れました。
個室の場合、終日、父母どちらでも付き添い可能です。4日目からは、4人部屋に空きができ、差額がビジネスホテルよりも高かったため、移動となりました。
4人部屋の場合、夜は母、祖母など女性しか付き添えないルールでした。
夫から、個室にしない代わりに、浮いたお金でマッサージに行きなよ、と言われ、仕方なくそうすることにしました。
ポイント:
緊急入院の形は色々ある。
中耳炎での入院生活
生後10か月にして、人生二度目の入院を経験することになった娘(一度目は新生児のとき産院で)。
夫自身は物心ついてから入院したことがなく、病院での生活が新鮮だったようです。
娘の様子
1日1~2回、耳の洗浄と、1日1回、抗生剤の点滴がありました。それ以外は、特にすることもないので、ベッドの上で過ごしました。
元気でご機嫌、ご飯ちょうだいアピール、お気に入りのおもちゃを離さず、取ろうとすると怒って泣く…と、いつも通りの娘でした。
ちょうど盛んになってきていたハイハイは、ベッドが狭くてあまりできない代わりに、しきりに掴まり立ちをするようになりました。
困ったこと
入院2日目、許可が出たので娘をシャワーで洗いました。
腕に点滴用のルートが確保されているので、外さないよう布でぐるぐる巻きにされているものを、看護師がビニールを被せてくれました。
しかし、結局布はびしょ濡れ、さらに布を巻きなおしているうちに、留置針も抜けてしまい、針を刺しなおすことになりました。
刺しなおしの際、これまたギャン泣き。翌日からはシャワーを諦め、温タオルで服だけにしました。
耳の処置のたびに、泣いて汗をかくので、日に日に頭が臭くなっていったことが、困ったことだったでしょうか。。。
付き添いの大人
基本的に、処置以外は、娘の相手をして、ご飯を食べさせて、身体を拭いて、合間に自分のご飯、、、と普段の生活と変わりません。
プラスポイントは、3回の離乳食が出てくること。マイナスポイントは、夫か私のどちらか一方が、短時間しか自宅にいられないため、掃除洗濯が滞りがちなことです。
大人の食費も、嵩みましたね。何度か病院へお弁当持参しましたが。
とはいえ、病室の缶詰状態なので、疲れました。
病院と仕事のやりくり
3連休が終わってからが、大変でした。
夫と事前に休む日を決めて、交代で付き添いました。
夜は私しか付き添えないので、夫が会社を休む日は、朝、病院に来てもらい、病院から出勤しました。
入院前も、耳の洗浄のための通院で、しばしば休んでいたのに、さらに休むことになり、どうしても心苦しく感じました。
自分の業務も勤務時間内では終わらず、娘が寝てから、消灯後の病室でやりました。
どういうやり方が一番いいのかは分かりません。
私は,直接迷惑をかける可能性があるメンバーには、娘の状況をなるべく詳細に伝え、休みがちな理由を分かってもらうようにしていました。
ポイント:
乳児の入院は大変。
中耳炎が一旦治癒?退院、そして通院
1週間の入院で、娘の両耳はすっかり綺麗になりました!もう来ないでね、と専門医に見送られ、退院しました。
1週間後、綺麗なままでした。
1か月後。
再び、専門医を訪ねることとなりました。週1~2日の病院通いがさらに1か月半ほど続きました。
そしてようやく、ようやく、その専門医に診てもらうことはなくなりました。
5月に診断されて、約5か月。娘は1歳1か月になっていました。振り返ると短い期間ですが、当時の私にとっては苦難の5か月でした。
その後は、熱を出すこともほとんどなくなり、かかりつけ耳鼻科医に月1回、チューブの状態等を確認してもらうだけになりました。
ポイント:
娘の中耳炎はしつこかった。
中耳炎が完治、ようやく訪れた平穏
月1回のかかりつけ耳鼻科医の通院もしばしば忘れてしまうほど、元気な日々を送りました。
ごくたまに流行りの胃腸炎などをもらうことはあります。でも、インフルエンザにもかからず、中耳炎も再発することなく、3歳になりました。
そして、鼓膜チューブを留置してから約2年、ついにチューブを抜く日がやってくるのです!
ポイント:
喉元すぎればなんとやら。
以上、私たち夫婦と娘の中耳炎との闘い(後編)でした。闘いのその後、チューブ抜去後の耳の経過や、耳鼻科の選び方は(その後編)で!