この記事ではランドセルを選び始める前に知っておくと役立つポイントや用語を解説しています。
大手メーカーから量販店、老舗の工房まで、様々なランドセルがありますよね。
カラーバリエーションも豊富で、機能も多彩。
そんな悩みをもつ年中さん、年長さんのママ。
すでに来年度入学予定の娘のランドセルを娘と一緒に決めた私が、ママ目線でランドセルを選ぶ際のチェックポイントをまとめてみました。
ただ漫然と見ているだけでは、最近のランドセルでは何を重視したらいいのか、あるいはママ自身が何を重視したいのかが分かりません。
6年間使うものですし、安いものでも5万円ほどするランドセル。
後悔しない選択をしたいですよね。
この記事を読めば、ママの中でランドセルを選ぶときのポイントを整理できるので、お子さんに合う最適なランドセルを見つけられるようになりますよ。
素材を選ぶ
ランドセルを選ぶときには、まずは素材を決めておくと絞りやすいです。
素材によってメーカーや価格帯が変わってくるので、その後ほかの条件でさらに絞り込んでいきます。
素材は大きく分けて人工皮革(クラリーノ)、牛革、コードバン(馬の革)があります。それぞれの特徴をまとめました。
人工皮革(クラリーノ)
上の写真、片方は牛革で片方はクラリーノです。
どちらがクラリーノか分かりますか?
正解はこれです。
最近の人工皮革は見た目はかなり牛革とそん色ないようになってきています。
クラリーノとは、株式会社クラレが製造する人工皮革のことです。ランドセルの素材として現在は7割以上のシェア率を誇ります。天然皮革の構造と性能を再現した素材で、ランドセル以外にも靴や手袋、スマホケースなどに使われています。
クラリーノ以外にも、ベルバイオなどの人工皮革もありますが、ここではランドセルに一番よく使われているクラリーノをもとに説明しますね。
クラリーノの特徴①軽い
クラリーノのランドセルは、天然皮革製のものと比べて軽い商品が多いです。
クラリーノランドセルの平均重量は1000~1300グラムとされています。一方で天然皮革のランドセルだと軽くても1300グラム程度とされており、少なくとも「教科書1冊分」程度は軽いつくりとなっています。
小学校の、特に低学年のうちは体もまだ小さいため、ランドセルは少しでも軽いものを持たせてあげたいと考える親御さんにおすすめです。
クラリーノの特徴②手入れがラク
クラリーノランドセルは水に濡れた時や汚れた時の手入れが簡単です。
水濡れなら基本的にふき取るだけ。ウレタン樹脂製なので型崩れの心配もありません。
小学生に対してランドセルを丁寧に扱うことを要求するのは難しいですし、親としても手入れが少なくて済むのは嬉しいですね。
クラリーノの特徴③価格が安い
クラリーノランドセルは天然皮革と比べると安価です。
クラリーノランドセルが1万円台~4万円台のものが多いのに対し、天然皮革だと7~10万円を超えるものもあります。
安ければいいというわけではないですが、費用対効果を考えると重要な要素ですよね。
牛革
昔は牛革がメインの素材でした。天然皮革ならではの質感、耐久性などが特徴です。
クラリーノと比べてシェアは少なくなっていますが、天然皮革ならではの高級感もあり根強く人気があります。
クラリーノは見た目は牛革とそん色なくなってきた、と書きましたが、やっぱり実物を近くで見たり触ったりすると牛革の風合いや表情などその違いが分かります。
また同じ牛革でも表面の違いによって見た目や手触りが変わります。上の写真では左が凹凸なくするんとしたタイプ、右が小さい凹凸がついているタイプです。
※革の名称はメーカーによって異なる場合があります。
ヌメ革という独特の見た目の革もあります。
牛革の特徴をご紹介しますね。
牛革の特徴①強度が高い
牛革のランドセルは耐久性が高いというメリットがあります。
傷に強く、乱暴に扱いがちな男の子にピッタリといえるかもしれません。50年以上前昔からランドセルに採用されているだけあって、素材そのものの耐久性が抜群です。それに加えて、近年の加工技術を用いて作られた牛革のランドセルは、耐水性や軽さ等のデメリットを改善した製品も増えています。
牛革の特徴②高級感のある見た目や触感
牛革のランドセルは本革特有の風合いがあり、人工皮革製のものと比較すると違いは明らかです。
また使い込むほど味がでて体になじむため、6年間使うことを前提と考えるとぴったりの素材と言えます。
元々牛革は水に弱いというデメリットがありますが、今では撥水仕様の牛革を使っているメーカーも多いので、そこまで気にしなくていいと思います。
コードバン(馬のお尻の革)
いくつかの展示会でコードバンを見ましたが、さすがの風格を放っていました。
革のつや、しっかり感(←語彙・・・)などは牛革もクラリーノも及ばないと感じました。
コードバンは、農耕馬の臀部にある「コードバン層」と呼ばれる層を削り出した革のことを指します。馬1頭からランドセルの蓋1~2枚分しか取れない大変希少な革です。「革の王様」や「革のダイヤモンド」とも称されます。
コードバンの特徴①強度が高い
コードバン層の正体は「コラーゲンのかたまり」です。繊維密度が高いため牛革と比較しても衝撃や切り傷に対する耐性が高く、3倍の強度があると言われています。
6年間、しかも子供が使うアイテムに採用されていることから、その強度は保証されていると言えるでしょう。
コードバンの特徴②型崩れしない
コードバンには素材の表裏がありません。
牛革は表面(銀面)と裏面(床面)が重なる2層構造となっており、経年劣化による層の歪みは避けられません。一方でコードバンは馬の革の中間層(コードバン層)のみを削りだして採用しています。単層のため牛革よりも薄く、層の歪みが起こりえない構造となっています。
コードバンの特徴③高級感のある風合い
コードバンは「革の王様」というだけあって、あらゆる革の中で最もきめ細かい素材だと言われています。
表面の光沢感は革を磨く過程で調整するものですが、使い込んでいくうちに革に含まれるオイルや手から伝わる油分が革となじみ、独特の光沢が出ることで味わい深くなります。
メーカーを選ぶ
素材を決めたら、どういうメーカーで買いたいかをイメージしてみてください。
ランドセルのメーカーは全国に100以上もありますが、大きくは「大手メーカー(量産系)」「工房メーカー」に分けられます。
それぞれの特徴を把握した上でランドセル探しをしましょう。
大手メーカーの特徴
テレビCMをしていたり、デパートやショッピングモールなどで手に入るものは殆どがこちらに分類されます。
セイバンやフィットちゃんなどのランドセルが当てはまります。
特徴は人工皮革の割合が高いこと、縫製にはミシンを使用するなど機械化によりコストダウン、大量生産が可能なため比較的安価で、また品薄になりにくいことなどが挙げられます。
また、カラーバリエーションや機能性も豊富で、他のブランドとのコラボ商品などもたくさん出ています。
工房メーカーの特徴
工房系メーカーとは、革製品を取り扱う工房でランドセルを生産するメーカーのことです。縫製など手をかける部分は職人が手縫いで仕上げます。
特徴としては、天然皮革を使ったラインナップが豊富であること、手作りのため生産数が限られること、それに伴い価格帯が上がることがあります。
早ければ春先には売り切れるモデルもあるため、工房メーカーのランドセルを検討している方は早めに動きださなければいけません。
こちらの記事には、人気工房系ランドセルの今年の販売開始日も載っていますのでチェックしてみてくださいね。
大きさを選ぶ
ランドセルはどれを購入しても大きな不便はありません。
しかしサイズが統一されているわけではないため、ぱっと見で判断するのではなく購入前には必ず寸法を確認しましょう。
チェックポイント①内寸の横幅が232mm以上か
ランドセルの大きさに関する表記には「外寸」と「内寸」があります。
外寸はランドセルの外側の大きさ、内寸は収納スペースの幅を指しますが、ランドセル選びにおいて重要なのは内寸です。中でも特に「横幅が232 mm(23.2 cm) 以上かどうか」が重要です。その理由は、A4のフラットファイルが入る内寸が232 mm以上だからです。
最近ではA4フラットファイルをプリントをまとめるために使う学校が増えています。
内寸の横幅が231 mm以下のランドセルを選んでしまうと、ファイルの端を折り曲げたり、別の手提げ袋などに入れて持ち運ばなくてはならなくなります。
ファイルの運用は学校によって異なるため一概には言えないものの、特にフラットファイルを使うことが分かっている場合は横幅に注目するようにしてください。わずか1センチほどの違いですが、利便性が大きく変わってきます。
チェックポイント②マチ幅
マチ幅とはランドセルの奥行、厚みの部分の長さのことです。
マチ幅が広いほど多くの教科書やノートなどを入れることができますが、その分重くなります。最近では12 cmのものが主流で、一部11 cmや13cm台の商品を提供するメーカーもあります。1cmの差はおよそノート3冊分に相当し、マチ幅の違いが重さにも影響するので、お子さんの体格似合うサイズを選ぶことが重要です。
機能性から選ぶ
ランドセルは子供が身に着けるものなので、耐久性や安全性といった機能面での違いについても気をつけたいところです。
ここでは機能性からランドセル選びに必要なポイントを解説します。
耐久性
ランドセルの耐久性は、用いる素材やパーツそのものの強さと、構造によって決まります。
素材による違い
人工皮革であるクラリーノと比較して、牛革やコードバンといった天然皮革は一般的に強度が高くなります。同時に重くなることはデメリットですが、長く使うためにも強度面は無視できません。
構造による違い
サイドやヘリ、かぶせの部分はぶつかったり折れ曲がったりしやすいため、衝撃吸収性の芯材を採用しているか、あるいはプレートの有無が強度に影響します。また、ヘリ部分は仕上げが甘いとそこからほつれてくるため、糸が太く、縫製が丁寧なものを選ぶことが大切です。
パーツの強さ
個々のパーツの強度によってランドセル自体の丈夫さは変わります。
特に以下のパーツのつくりを確認しましょう。
ベルト金具、ナスカン:ナスカンとは、給食袋などを引っかけるフック部分の名称です。これまでは金属製のものが主流でしたが、近年では軽くて丈夫な樹脂製のものを使用している商品が増えてきています。
肩ベルト:ランドセルの重さを支えるために最も重要な部分です。ここのつくりが甘いと本体の重さに耐えられなくなり傷んできます。
角、ヘリ部分:荷物を置いたりぶつけたり、他のものとよく触れる箇所なので傷みやすい部分です。特にコーナーのつくり、補強の有無は確認しておきましょう。
錠前:荷物の出し入れの際に何度となく触る箇所です。パーツそのものというよりは本体への造り付けに不備がないか、触ってぐらつきがないかなどを確認することが重要です。
安全性
通学時の事故を避けるため、ランドセルにはいくつかの安全装置がつけられています。
全てはついていなくてもいいかもしれませんが、通学路の様子との兼ね合いで判断されることをお勧めします。
反射材
肩ベルトや横ベルト、かぶせの部分に導入されており、車のヘッドライトなどが反射して位置を知らせる役目がありますが、360度どこからでも確認できるようについているとより良いです。
ナスカン(安全フック)
ランドセルの両サイドには給食袋や体操着をつるすためのフックがあります。
機能面でも重要なパーツですが、あのフックに荷物を吊るしていると、自転車やエレベーターなどの巻き込まれ事故にあう危険があります。そのため各メーカーでは、安全フックを「ある一定以上の力が加わると外れる」ように設計しています。外れた後も押し込むことで元通りになったり、フックの交換は無料で行うことができたりと、外れたことによる追加の費用負担はない場合がほとんどです。
巻き込まれ事故を避ける目的で車道側(左側)にはナスカンをつけていない商品もあります。一方で、身体への負担が偏らないためにと両サイドに付けているものもあります。通学路の様子やお子さんの身体の発達具合によって判断する必要があるポイントです。
自動ロック
自動ロックとは、かぶせの部分を閉じて金具の部分を押すだけでロックがかかる(閉めるときに錠前部分をひねる必要がない)ことを指します。
かぶせを閉め忘れて鞄が逆さになり、中身が飛び出すなどの失敗を予防できます。
Dカンの位置と個数
Dカンとは、アルファベットの「D」の形をした金具のことです。
ものを引っかけるために使うパーツですが、この個数と位置を確認しましょう。多くの場合、左右片方、あるいは両方の肩ベルトに1個ずつ付いている場合が多いですが、ランドセル本体の側面についている場合もあります。
Dカンは防犯ブザーを引っかけるために使うことが多いように思います。咄嗟のタイミングで手が届くような場所にあるかを確認しましょう。
また、鍵っ子になる場合にはDカンに装着できるキーホルダーもあります。鞄をおろすことなく取り出せるようになるため便利ですし、ぱっと見ではカギを持っていることが分かりにくいため安全です。
背負いやすさから選ぶ
ランドセルを背負うときは背中との間に隙間ができないようにします。
背負いにくいランドセルを使っていると、腰や首に負担がかかり姿勢が悪くなる恐れがあります。また、ランドセルの方も特定の場所に負荷がかかることで傷みやすくなります。
背負いやすさは子どもの主観ですが、親としても背負いやすさに影響する構造上のポイントを押さえておく必要があります。
ポイント①肩ベルト
肩ベルトには、鞄の重量による身体への負担を分散させる役割があります。
肩ベルトによる身体への負担軽減
肩に食い込まないように幅は広めであることが重要です。
また最近では、従来のまっすぐな肩ベルトに加えて、横に湾曲した形状のベルトも採用されています。このベルトは身体を左右斜めから支えるため、身体を包み込むように位置します。結果としてより身体への負担が軽減されることが期待されます。
肩ベルトの形状によって体感重量が変わる
また、肩ベルトが背中付近で立ち上がっている形状だと、背負った時にランドセル本体が背中の高い位置で保持されるため、体感重量が軽くなります。
逆に立ち上がりが甘いと、背負った時にランドセル本体がずり落ちてしまい、腰に近い位置で保持されてしまいます。
結果として子供の肩を後ろに引っ張るような力が加わり、またランドセルの重みが腰に加わることで体感重量が増してしまいます。ベルトの長さなどで調整可能な部分ではありますが、試着時にはランドセルが軽いため気づきにくいポイントです。
ポイント②背カン
背カンとはランドセルの上部にある、肩ベルトと本体がくっついている場所のパーツのことです。
ここにフックがついていて、壁にかけられるようになっていることもあります。
背カンで着目すべきは肩ベルトとの連結部分です。これがどのぐらい自由に動くのか、つまり肩ベルトが自由に左右に開くようになっているかという点が重要です。
これがないと、身体が大きくなってきたときに肩ベルトが首に近い位置を通ることになり苦しくなります。6年間使うものなので、身体の成長を見越した選択をする必要があります。
ポイント③背中のクッション
背中のクッション部分は、身体と接する部分なので十分なクッション性があるかどうかを確認する必要があります。
そして背負った時に背中に密着している方が体感重量が軽くなるので重要です。クッションの形状はメーカーによって様々なので、試着して確認することをおすすめします。
また、子どもの身体は多くの熱を発散するので、通気性や湿気を吸収、排出する機能も確認しておく必要があります。
加えて、背中のクッションにも型押しや挿し色が入ったデザイン性豊かな商品が増えています。
デザインを選ぶ
ランドセル本体のデザイン(形状)にもたくさんの種類があります。主なポイントは以下の2点です
ヘリのあり・なし
ヘリとは、ランドセルの背あて部分とマチを縫い合わせた時の出っ張りのことを指します。
伝統的な形はヘリがあり、「学習院型」と呼ばれています。最近では、ヘリのない「キューブ型」と呼ばれるタイプも増えています。
ヘリの有無による違いは、背あてに近いマチ部分のこすれに対する保護(ヘリがある方がマチをこする可能性が低い)と、外寸や重さ(キューブ型の方が小さく、軽く作れる)への影響があります。
大きさの違いは横幅1~2センチ、重さの差は100gもありません。特に大きさを気にされる場合はキューブ型を選択するのがいいかもしれません。
全かぶせ・半かぶせ
通常のランドセルはかぶせの部分が背面すべてを覆い、開閉のための金具が底についている「全かぶせ」タイプと、かぶせが背面の半分までを覆い、背面に金具がついている「半かぶせ」タイプがあります。
全かぶせの特徴
全かぶせの特徴は製品ラインナップの豊富さがあります。
一部の学校だとロッカーなどが半かぶせ、特に横長のタイプに対応していない可能性があるため注意が必要です。
また、金具を止める位置が底についているため後ろから開けられる危険性が低いです。
半かぶせの特徴
一方半かぶせはデザイン性が豊かであり、開け閉めがしやすくなります。かぶせ部分の革が少ないため軽く作れることもメリットです。
一方デメリットは、学校のロッカーが全かぶせタイプを基準としていること(狭いロッカーだと入らない可能性)、収納力が低い、後ろから開けやすいため安全性に劣る点などが挙げられます。
カラーを選ぶ
今は男の子も女の子も、カラフルな色のランドセルを背負っていますよね。
各メーカー、商品から豊富な色のバリエーションが出ているので、よほど珍しい色でない限り手に入らないことはないと思います。
周りの色合いを確認する
色の選択は本人に任せるというのが一番ではないかと思いますが、通う予定の小学校でのトレンドは把握しておいてもいいかもしれません。
そこで子どもたちが自由な色のランドセルを使っているのであれば気にしなくていいでしょう。しかし、校風的に周りが比較的シックな色合いなのに自分だけ派手な色のランドセルを使う場合、少なくとも「浮いてしまう覚悟」はしておいたほうがいいですね。
日本人は特に、自分たちと異なるものをからかいの対象としてしまいがちなので、そのあたりへの配慮は親が考えてあげたいポイントです。
ランドセルで特に重視したいポイント3つ
ここまででランドセル選びの際に注目すべきポイントを整理しました。
いろいろとポイントはありますが、結局どの点を特に重視すればいいでしょうか?
大きさ:A4フラットファイルが入る大きさが望ましい
必要な荷物、教材を運ぶのに不便なランドセルは使わせたくありませんよね。その点で、ランドセルの大きさ、収納力にはこだわりたいところです。
今はA4フラットファイルを使う学校も増えてきているため。横幅がA4フラットファイル対応のものを選びたいところです。
マチ幅については12 cmを規準として、身体が小さいお子さんの場合は11cm台を、逆に身体の大きなお子さんの場合は13cm台を合わせて検討すれば迷わなくていいかもしれません。
最新のものであれば、ほとんどのランドセルで「A4フラットファイル対応」をうたっています。
ただ、型落ちなどで安く買う場合や、明記がない場合はしっかりサイズを確認してくださいね。
人工皮革か天然皮革か:デザイン性や手入れの必要性を考慮
人工皮革の方がデザインが豊富で、大手メーカーだと他のブランドとのコラボ商品などもあり、お気に入りのランドセルがきっと見つかると思います。
また特別な手入れなどが不要で子供に持たせるものとして気を使わなくていいのがメリットです。
天然皮革の商品は色のバリエーションは人工皮革よりは少なくなります。ただ本革独特の風合いがあり、高級感があります。強度も高いです。
背負いやすさ:実物を見て確認する
肩ベルトの形状や背中のクッションなど、背負いやすさを決める要素はたくさんあり、ネットやカタログで見るだけでは子供に合うかどうかを判断することはできません。
合わないランドセルは腰や肩に負担をかけるため、可能な限り店舗で商品を見て、そして実際に背負って感触を確かめるのがいちばんです。
使っていくにつれ身体になじみますが、身体の成長にも影響するため、早いうちから負担の軽いランドセルを選ぶことが大切です。
とはいえ、住んでいる地域によっては展示会にいけないこともありますよね。
そのときは、「左右自在に動く背カン」を選んでおくと間違いないと思います。
ランドセル選びの開始時期
ランドセル選びはいつ頃から、また何から始めればいいのでしょうか?
こちらの記事には具体的なスケジュール例が載っていますので参考にしてみてくださいね。
カタログ請求は年中のうちにするのがベスト
ラン活はカタログ請求から始まります。活動開始時期は年々早くなっていて、10~2月にかけてカタログ請求を行い、年中のうちに手元に揃えている標準的な進め方です。
もし本格的な天然皮革のランドセルを検討しているのであれば、販売が開始される春先にはある程度絞り込んでおく必要があります。
安さを求めるなら入学直前の「在庫処分セール」
入学直前の2~3月になると、各メーカーがモデル入れ替えのため在庫処分セールを行います。安く買いたい場合はこのタイミングまで待つのがいいでしょう。
しかしメーカー側も必要以上には生産しませんし、その時に買えるものはすなわち「売れ残り」です。選ぶ楽しみは減ってしまうかもしれません。
ランドセルの選び方まとめ
ランドセルメーカーは全国で140ほどもあり、その中から最適のランドセルを探すことはなかなか簡単ではありません。
以下にポイントをまとめておきますね。お子さんと一緒に楽しんでランドセルを選ぶときの参考となればうれしいです。
ランドセル選びのポイントまとめ↓
素材・・・人工皮革(クラリーノ)か天然皮革(牛革、コードバン)か
大きさ・・・横幅(A4フラットファイルが入るか否か)とマチの長さ
機能性・・・耐久性(素材や縫製など)、安全性(反射板、Dカンの位置と個数)
背負いやすさ・・・肩ベルト、背中のクッション
デザイン・・・全かぶせか半かぶせか、半かぶせは横型もあり
カラー・・・工房系だと選択できる色が少なめ
メーカー・・・大手メーカーだと人工皮革が、工房系だと天然皮革が多め。