産休・育休

育休をとった男性たちの声!ハードルは?義務化してどうなる?

男性の育休を義務化しようという動きがありますね。

自民党の有志で結成された「男性の育休”義務化”を目指す議員連盟」

声をあげた松川るい氏と女性議員だけでなく、男性議員も含まれているので好感が持てます。

最近だとメガバンクの三菱UFJ銀行や積水ハウスが実質的に育休義務化させる制度を導入したのが記憶に新しいけれど、この流れ、加速するのでしょうか!?

男性が育休を取ることには大賛成ですが、義務化となると不安も出てくるので、そのことを書いてみます。

男性の育休取得率は?

「パパ・ママ育休プラス」という制度を知っていますか?

この制度ができた2010年、男性の育休取得率は1.38%。

それが2017年には5.14%になりました。

元々が低すぎるし、伸びてもまだ低いですね。

-両親ともに育児休業をする場合(パパ・ママ育休プラス)の特例-

両親ともに育児休業する場合で、次のいずれにも該当する場合には、育児休業の対象となる子の年齢が、原則 1 歳に満たない子から原則1歳2か月に満たない子に延長されます。

  1. 育児休業を取得しようとする労働者(以下「本人」)の配偶者が、子の 1 歳に達する日(1 歳の誕生日の前日)以前において育児休業をしていること
  2. 本人の育児休業開始予定日が、子の 1 歳の誕生日以前であること
  3. 本人の育児休業開始予定日が、配偶者がしている育児休業の初日以降であること

育児休業が取得できる期間(女性の場合は、出生日以後の産前・産後休業期間含む)は、これまでどおり1年間です。

簡単に言うと、ママの育休が終了する、子の1歳の誕生日前にパパが育休を開始したら、最大で子が1歳2か月になるまで育休を取得できる制度です。

この制度のおかげなのか、最近は1か月以上の月単位で育休を取る男性もちらほら話に聞くようになってきました。

かものはし
かものはし
ママが育休取らずに復帰してパパが育休…という夫婦も世の中にはいるよ!

育休を男性が1か月とるハードル

男性が1か月以上の育休を取るとき、現状ではどのようなハードルがあるでしょうか。

  • 自身の決断:自分の中で育休取得の決断を下すことも一大決心!?
  • 上司の理解:上司の理解とサポートを得ることは必須
  • 同僚の理解:強行もできるだろうけど同僚の理解は得ておきたい
  • 仕事の調整:不在の間に業務を回す手筈を整え、誰かに引き継ぐ

この他、男性にしか分からないハードルがあるかもしれません。

まだまだ取得率が少ない男性の育休。

周りからどう思われるのか。

出世に影響するのではないか。

休むことで迷惑をかけるのではないか。

いろいろな心理的ハードルがあるでしょう。

このハードルを乗り越え、育休を取得してからが本番です。

どのタイミングで取るにせよ、休みなしの子育てと家事が待っています。

でも、100%子どもと向き合える貴重な期間になるはずです。

現状でこのハードルをクリアして育休を取った男性たちは「とてもいい経験だった」という人が多い印象があります。

多かれ少なかれ目的意識をもって、産後の妻や家族をサポートする気持ちで育休を取っているからでしょうか。

子どもや家族との時間を有意義に過ごせるようです。

後半に、実際に育休を取得した男性の声を載せました!

男性の育休義務化で出現しうる〇〇な夫が不安

男性の育休取得が義務化されたときに不安なこと、それは〇〇な夫が現れることです。

〇〇な夫として、3つ挙げました。私の予測ではありますが、少なからず出てくるのではないでしょうか。

家で何もせずやることを増やすだけの夫

ズバリ、いちばん不安なのは、義務だから育休を取ったけれど、目的意識もなくただ家にいるだけの夫が出てくることです。

家にいて、何もしないなら、いない方がマシですよね。

いるのにやってくれないのは、期待する分、余計にストレスが溜まります。

なんのために育休を取るのかを、男性ご自身で考えていただきたいです。

育休を1か月取ったことで満足する夫

育児は1か月で終わりではないですよね。

それなのに、育休を1か月取っただけで、やり終えた感を出す夫もいそうです。

育休で培った家族との信頼関係やスキルを、育休を終えたあとも発揮してこそ、育休を取った意味があります。

育休が終わっても、育児に終わりはありません!

育児をやり終えた感を出すのはまだまだ先の話です。

育休1か月が必要十分と思う夫

1か月って短いですよね。

だから1か月の育休を十分長いとは思わないでほしいです。

私は、1か月と言わず、3か月でも6か月でも育休を取ればいいと思っています。

だって、女性は1年前後も取ってるんですよ。

男性が育休を6か月取ってくれれば、女性は6か月で復職することも可能です(本人が望むなら)。

育休を1か月取って大変だとか、取ってやった感を、どうか出さないでほしいです。

男性の育休義務化に対する周囲の理解が追いつくのか不安

トップダウンで男性に育休を取らせることで取得率は増えるかもしれません。

でも、制度はただ存在するだけでは定着しません。

本人と上司や同僚など会社全体の認知と理解があってこそ、初めて機能します。

育休を取得した男性が暗黙の了解で不遇な目にあうということにはなってほしくありません。

子どもが0歳から1歳の時期に、男性が育休を取ることの意義を、当事者だけでなく社員全員に周知していくことが重要と考えます。

「育休義務化」という制度が燦然と輝くのではなく、使い倒され馴染んでいくことを願います。

育休をとった男性たちの声

SNS上で、育休を取得した男性へ下記項目でご意見を伺いました!

  • 取得した期間
  • 取得前に大変だったこと
  • 育休中の様子
  • 取得してよかったこと
かものはし
かものはし
まずは、奥様が産褥期明けに復職された方!

かものはし
かものはし
「育休は全然休みじゃない」…その通り!

かものはし
かものはし
仕事の向き合い方や生き方を考えるきっかけになった方も

かものはし
かものはし
親世代からしたら男性の育休は考えられないのかも

かものはし
かものはし
訴え続けた心意気とぶじに育休を取れたことがすごい!!

かものはし
かものはし
育休男子というアカウントまで!!全国の育休パパ同志が集っているみたい!


身近にはまだ少なくても、育休をとる男性は全国にたくさんいます。

育休を取ってほしいと考えている働く女性のみなさま、育休を取ろうかと検討している男性のみなさま、ぜひ参考にしてみてください!

育休取得で男性の家庭進出は進むのか!?

男性の育休を義務化することには不安がありますが、男性が育休を取ることは大賛成です。

女性の社会進出が叫ばれて久しいですが、それに見合う男性の家庭進出はまだまだ遅れています。

2016年の総務省「社会生活基本調査」によると、共働き夫婦が家事や育児、介護に費やす時間は、夫が39分、妻が258分で約7倍の差がありました。

育休が育休を取ることで、男性の家庭進出がもっと進み、この差が縮まることを期待しています。

男性育休の義務化に対する、私のちっぽけな不安は杞憂であればうれしいです。

単に「男性が育休を取ること」を目的にするのではなく、男性が育休を取ることで「何ができるようになるか」を意識してもらいたいものです。

そして今後育休をとる男性は、妻としっかり話して、家族にとって有意義な育休にしてほしいです。

共働きのリアルな家事育児分担と分けるコツ>>【子ども一人編】AERA共働きの家事育児100タスク表から考える夫婦分担のコツ!

 

かもたくん
かもたくん
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