赤ちゃんのお耳、中耳炎になっていませんか?
保育園に通い始めて早々になることもある中耳炎。
赤ちゃんによっては何度も繰り返したりなかなか治らなかったりします。
わが家は一人目の娘も、二人目の息子も赤ちゃんのときから中耳炎を繰り返し、悩まされました。
二人目になると、一度経験している分、余裕をもって対応できたよ~
そこで、赤ちゃんが中耳炎を繰り返すとき、親ができることをまとめてみました!
苦労した経験が参考になればうれしいです!
医療関係者ではありません。あくまで経験したことを元に親としてできることを書いています。
実際の診断や治療方針はかかりつけの医師に従ってください。
- 赤ちゃんが中耳炎を繰り返している
- 赤ちゃんの中耳炎がなかなか治らない
- 保育園に通いながらの中耳炎治療が辛い
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赤ちゃんが中耳炎を繰り返すのはなぜ?
なぜ赤ちゃんは中耳炎になりやすく、そして繰り返すのでしょうか?
かかりつけの小児科医によると…
また、耳の形は遺伝によるところも大きく、親が、幼少期に中耳炎になりやすかった場合、その子供もなりやすい傾向があります。
保育園に通う赤ちゃんは、毎日様々な菌やウィルスにさらされています。
保育園に通い始めの子供は、半年ほどは、熱を出したり体調を崩したりします。
さらに保育園児は鼻水を垂らしている子が多いですよね。
それと同じで、中耳炎も、治ったと思ったらまた次の菌によって再発していまうということです。
赤ちゃんの中耳炎のサインは?
赤ちゃんが中耳炎になりやすいのは分かった。
耳の中は見えないのに、中耳炎になったことに気づけるのか?
そんな新たな不安が沸いてきますよね。
私が気づいたサインは「耳を触る」「首を振る」の2つでした。
娘は、生後6か月から保育園へ通い始めました。
4月1日から慣らし保育を始めて2週間で熱を出しました。
娘にとって初めての熱。私たち夫婦にとっても初めてのことで、もちろん小児科へ連れていきました。
そのときは、熱に対する対処や薬を出され、無事に熱は下がりました。
その後も何度か熱を出しましたが、小児科で耳をのぞかれることもなく、注意喚起もされませんでした。
ネットで「眠いとすることがある」とも書かれていて、小児科でも何も言われていなかったので、様子を見ていました。
でもその症状が気になり始めて1, 2週間後に、我慢できず耳鼻科へいきました。
中耳炎でした。
「耳を触る」「首を振る」のは中耳炎のサインのことがあります。
また、いつも見ているママが、変だと感じたら早めに耳鼻科へいきましょう!
赤ちゃんの中耳炎は予防できる?
保育園に通っている赤ちゃんの中耳炎を予防するのは、正直難しいと感じています。
親にできることは「こまめに鼻水を吸うこと」でしょうか。
中耳炎になってからも鼻水が耳へ移行するのを防ぐためにこまめな鼻水吸引を医師から推奨されます。
なので、中耳炎になる前から鼻水吸引をマメにしておくと少しは中耳炎になりにくくなるかもしれません。
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赤ちゃんの中耳炎は熱がなければ保育園にいける?
正直、私は中耳炎が治っていなくても、熱がなければ保育園に預けていました。
ただ、耳鼻科の医師からは「治るまで保育園を休ませた方がほんとはいいんだけどね」と言われていました。
赤ちゃんに負担をかけたくはないけれど、ただでさえ熱などで仕事を休んでいる時期です。熱がないときには連れていかざるを得ませんでした。
赤ちゃんが中耳炎を繰り返すときに親ができること
では、赤ちゃんが中耳炎を繰り返したり、なかなか治らなかったりするとき、親にできることはなんでしょうか?
中耳炎のガイドラインを読んだり、複数の耳鼻科で診てもらったりして得た知識と経験を踏まえてご紹介します!
①保育園で風邪をもらったら耳鼻科へも連れていく
小児科医によって違いますが、娘のかかりつけの小児科医は、熱を出して診てもらっても耳を確認してくれませんでした。
また、小児科で中耳炎かもしれないと言われたのに、耳鼻科であらためて診てもらったら中耳炎ではなかったこともあります。
やはり、中耳炎は耳鼻科で診てもらうのが一番確実です。
保育園で風邪をもらったり、熱を出したりしたら耳鼻科へもいってください。
中耳炎以外の病気の可能性もあるので、小児科へも連れていってくださいね。
②自分にあった耳鼻科を見つける
娘が中耳炎になって、いくつかの耳鼻科へいって気づきました。
耳鼻科医によって、驚くほどに治療方針が違いました。
中耳炎の診療ガイドラインというものが実はあります。
「小児急性中耳炎 診療ガイドライン」や「小児滲出性中耳炎 診療ガイドライン」などです。
とある耳鼻科医によると、少なくとも娘が中耳炎になっていた2016年頃は、この診療ガイドラインに沿って治療をしている耳鼻科医は非常に少なく、数%だろうということでした。
診療ガイドラインは根拠となるデータをもとに専門家が編集しています。
私は、診療ガイドラインを少なくとも参考にしている医師がいいと考えています。
近隣の耳鼻科医の中には、ガイドラインで”あまり効果が期待できない”と書かれていた治療法を採用しているところもありました。
さらにその耳鼻科では、他のクリニックで、中耳炎と診断されていたにも関わらず、「耳の中はきれい。中耳炎ではない」と診断されたこともありました。
その耳鼻科へはそれ以来二度といっていません。
親ができることは、しっかりと耳鼻科を見極めることです。
③鼻水はこまめに電動鼻水吸引器で吸う
少なくとも朝と夜寝る前は家で鼻水を吸った方がよいでしょう。
そして断然、電動鼻水吸引器をおすすめします。口で吸うタイプを使っていた初期の頃は、めちゃくちゃ大変でした。
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この手の鼻水吸引器は、鼻を吸っても透明の容器内に鼻水が溜まるので、管のほうへは流れません。
だからお手入れがとっても楽。
先端部分と容器を洗うだけで済みます♪
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④耳鼻科にはひんぱんに通う
上にも書いた通り、中耳炎のときは、鼻を吸うのがとても大事です。
ただ、家でいくら電動吸引機を使って吸っていても限界があります。
耳鼻科へも可能な限り通って、鼻を吸ってもらうのがおすすめですし、医師からもそのように言われました。
かかりつけ耳鼻科は土日もやっているところだったので、平日2日、土日のどちらか1日の週3回は通院するようにしていました。
⑤抗生剤をきっちり飲ませる
中耳炎と診断されると、抗生剤を出されることが多いです。
中耳炎に効くとされる抗生剤は種類が決まっています。一番目に選択される抗生剤に効果がなければ、2つ目の薬に変更されます。
娘のが通う耳鼻科の方針では、まず一つの抗生剤を3日間服用し、3日後、効果を確認してから追加で2日、合計5日間飲みます。
1日3回、8時間起きに飲む必要があり、この間隔をきっちり守るよう言われます。
上にも書きましたが、熱がないときは、中耳炎でも保育園に行っていました。
娘の保育園では投薬をしてもらえないので、どうがんばっても、8時間起きに飲ませることはできませんでした。
抗生剤を5日間服用すると、一定の効果が得られ、一旦、軽快したかに見えました。
しかし、数日~1週間後には耳に水が溜まっているのが確認され滲出性中耳炎と診断されました。
発熱や痛みを伴わず、鼓膜の奥に液体が溜まった状態の中耳炎のこと
それからは、週に、平日2回、週末1回のペースで耳鼻科通いが始まりました。鼻水を吸って、耳の状態を観察するためです。
その間、カルボシステインと効果のあやしい漢方をずっと飲んでいました。
⑥保育園を休ませる
基本的に滲出性中耳炎のときは、熱がないので保育園に行こうと思えば行けます。
ただし、休めるなら保育園を休んだ方がいいです。
なぜなら、せっかく滲出性中耳炎が治ってきても、再び、新たな急性中耳炎になってしまうからです!
娘の場合、週3回の耳鼻科通いと、薬のおかげ(?)で徐々に耳の滲出液(貯留液)は減って、半分程度になり、鼓膜の状態もよくなりつつありました。
耳の状態が落ち着きかけたそのとき、再び急性中耳炎。
急性中耳炎は鼓膜のあたりなどが赤く腫れたり熱をだしたりします。
中耳炎に効く抗生剤のうち、二番目に選択される抗生剤を飲むことになりました。
抗生剤を合計5日間飲んで、赤みや腫れはひき、滲出性中耳炎に移行します。
滲出性中耳炎の治療を続け、耳の中の液体が少なくなってきた頃に…
また新たな急性中耳炎…!!!
急性中耳炎
↓
抗生剤服用
↓
急性中耳炎治る(?)
↓
滲出性中耳炎
↓
滲出性中耳炎治りかけ
↓
再び急性中耳炎
このサイクルが1か月の間に起こりました。
三番目の抗生剤はあまり効果がなかったため、総合病院の専門外来を紹介されました。
この耳鼻科医からのプレッシャーが辛かったです。
娘の中耳炎が治らず、ただでさえへこんでいるのに、その脅しは辛かったです。そんな思いまでして仕事を続けるのか、と悩んだ時期でした。
⑦鼓膜チューブを検討する
つまり、立て続けに急性中耳炎に3回なると、使える抗生剤がなくなるということです。
その場合、入院して、抗生剤を点滴などで投与するか、鼓膜チューブを留置することが検討されます。
滲出性中耳炎が3か月続いても(繰り返すことで結局3か月完治しなくても)チューブ留置が推奨されるそうです。
鼓膜に柔らかくて小さな管を入れる処置のこと。そうすることで、耳の中に溜まった貯留液を出し、換気をよくし、中耳炎になりにくくする
鼓膜に小さな穴をあけてチューブを入れるんですよ。
嫌じゃないですか?
私は嫌でした。できれば入れたくないと思っていました。
耳に水が溜まった状態だとくぐもって音がくぐもって聞こえます。
言葉の発達などに大きな影響はないそうですが、良くはありません。また、貯留液にさらされているので、耳の骨の成長が鈍るということです。
チューブ留置を渋っていた私たち夫婦に、説教好きのかかりつけ耳鼻科医は決断を迫ります。
結局、他に選択肢もないので、鼓膜チューブを入れることにしました。
1歳未満だと、外来で、無麻酔または局所麻酔で、チューブを入れてもらえます。
それ以降になると、力が強くなり、じっとさせることが難しいので、全身麻酔での留置になってしまいます。
全身麻酔となると身体に負担がかかるし、1泊~2泊の入院も必要となります。しかも紹介された総合病院では、予約を取れるのが3か月後。。。
娘は、生後9か月頃、専門医の手によって、外来でさらっと、10~15分程度で、チューブ入れてもらいました。本人はかなり泣いたようですが。。。
- よく聴こえる
- 飛行機に乗れる(チューブを入れていない場合、飛行機で中耳炎が悪化する可能性あり)
- 鼻水をがんばって吸わなくてもよい(わが家は吸ってたけど…)
- (耳鼻科で)直接耳の中を洗浄して貯留液を吸える
- 骨も成長できる
チューブを入れても、日常生活で、特別気をつけることはありません。お風呂やシャワーも普通にOKですし、保育園のプールや水遊びも大丈夫でした(医師に確認)。
ただ、チューブ感染とか、将来チューブを抜いたときに埋め込んでいた鼓膜の穴がふさがらないといった後遺症もあります。
チューブを入れる場合のリスクなどは事前にしっかり確認してみてください。
赤ちゃんの中耳炎は大変だけどがんばろう
以上、赤ちゃんが中耳炎を繰り返すとき、親にできることをまとめてみました。
- 保育園で風邪をもらったら耳鼻科へも連れていく
- 自分にあった耳鼻科を見つける
- 鼻水はこまめに電動鼻水吸引器で吸う
- 耳鼻科にはひんぱんに通う
- 抗生剤をきっちり飲ませる
- 保育園を休ませる
- 鼓膜チューブを検討する
赤ちゃん自身も大変ですが、正直、親も大変です。
でも確実に良くなります。
めげずに、しっかり治してあげましょう!
\SNSのアンケートで圧倒的人気だった/
娘の場合は中耳炎で入院もしています。そのときの話はこちら>>中耳炎は保育園に通う限り治らない?0歳娘が入院までしたお話
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