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製薬会社MSLへの転職を検討する方へ!やりがいや仕事内容をご紹介

製薬会社の転職市場ではMSL(メディカルサイエンスリエゾン)という職種が増えています。

どんな仕事内容なの?
やりがいは?
どういうバックグラウンドの人がMSLとして働いているの?

 

MSLという仕事が気になるけど、イマイチよく分からない…

 

そんな疑問へ、転職して外資系の製薬会社でMSLとしてがっつり働いた私がお答えします!

この記事には以下のことが書いてあります。

MSLの仕事内容

MSLのやりがいと大変さ

MSLになる人の特徴

MSLになる方法

 

MSLを検討している方ならすでに情報集めをされているかもしれませんが、転職するなら情報が鍵を握ります。

取り扱っている案件もかなり違うので、一社だけでなく複数から情報を集めることをおすすめします。

 

私がMSLに転職したときに活用していた転職サイトなどを載せておきます。

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製薬会社のMSLが担う主な仕事

MSLは元々は欧米で設置された職種です。

日本でも、まずは外資系製薬会社を中心にMSLが広まり、今では日本の製薬会社でもMSL部隊がいるところが増えています。

 

MSLの仕事は、ざっくり言うと「MRよりもさらに深い専門知識を生かして医師とコミュニケーションをとる」お仕事です。

製薬会社によっても多少業務の線引きが異なる場合はありますが、以下の業務を担うことが多いです。

  1. 科学的な根拠をもとに医師への情報提供および医師と議論する
  2. その疾患領域で影響力をもつ医師と関係を築く
  3. 医師から意見をもらう会議を開催する
  4. 論文や学会等から知識をインプットする
  5. マーケティングや営業部門・臨床開発部門への教育およびコラボレーションして目標達成する

 

組織としては、多くの会社で、メディカルアフェアーズ部に属します。

メディカルアフェアーズ部には、MSLのほか、主に内勤で医師との会議の企画立案、論文や学会発表の準備、社内営業部門への研修などを担うチームもあります。

 

内勤業務を担うポジションの業務内容ややりがいは製薬会社のメディカルアフェアーズに転職して働くために必要な3つのことで詳しく読めます。

 

MSLは会社の戦略に沿って「自社製品の市場での価値を高める」ことが主な目的となります。

 

どういう情報があれば患者さんや医療従事者にとって使いやすい製品となるかを知るために医師から意見を聴く。

製品の特長を多くの医師に知ってもらうために、影響力のある医師から講演会や学会で発信してもらう。

 

このような活動は、MSLが中心となって医師とコミュニケーションをとります。

 

MSLのある一週間のスケジュール

とある新製品発売直後の実体験に基づいています。

月曜日 福岡の医師訪問
火曜日 オフィスで内勤
水曜日 東京の医師訪問
木曜日 大阪で学会聴講
金曜日 大阪で学会聴講
土曜日 大阪で学会聴講

 

当時私が所属していた組織は、MSLの人数が少なく日本の広範囲を担当していたので、出張がほんとうに多かったです。

一週間ずっと出張しているようなときもありました。

この時期は飛行機に乗りまくっていたので、ANAのプレミアムメンバーになりました。

 

一方で、1県のみ、あるいは東京の一部のみを担当するような領域のMSLもいます。

担当する疾患の領域や会社の規模によっても変わってきます。

MSLのやりがい

私が考えるMSLのやりがいを挙げていきます。

MSLは主に、自社製品の市場価値を高めていく活動をしていきます。

とくに新製品が承認される直前や直後は、MSLは大活躍します。

MSLは研究で得たバックグラウンドを生かせる

MSLは、アカデミアでポジションについていたような方が転職してくることもあります。

製薬会社で研究職をしていた方もいます。

 

自分が研究していた専門領域に関連する疾患にMSLとして携わる場合、スムーズにスタートを切れます。

仮に専門領域が違ったとしても、基礎知識や考察力やなどが役立ちます。

 

より医療現場に近い位置で仕事をしたい方や人とのコミュニケーションも積極的にとりたい方には適した職種と言えます。

MSLはその疾患領域の専門医と議論できる

MSLがコミュニケーションをとるのは、主に、その疾患領域で発言力や影響力をもつ医師となります。

医師の意見を集め、それを製品の戦略に反映させていきます。

 

いかに医師と関係を築いていくか、意見を引き出すかはMSLの腕の見せどころでもあり、面白いところでもあります。

MSLは社内の様々な立場の人と一緒に仕事ができる

MSLは様々な部門の人と関わって仕事をします。

主には、マーケティング、そして営業のマネジャーやMR。

その他、製品の開発段階から申請までを主に責任をもつプロジェクトダイレクターや臨床試験を取り仕切るメンバーなど。

 

様々な部門メンバーが、それぞれの立場や視点で製品を育てていきます。

その中の一人が科学的情報をもとに医師とコミュニケーションをとるMSLです。

MSLにしかできない仕事がある

ここ数年、製薬業界内のルールがどんどん厳しくなっています。

医師に金銭やモノを提供して処方してもらうという時代はとっくに終わっています。

 

そのときカナメになるのが、メディカルアフェアーズであり、MSLです

科学的根拠をもとに医師に情報提供をする必要があるので、マーケティング部門や営業部門からメディカルアフェアーズ部門の意見を求められます。

医師を集めて会議を開く場合もメディカルアフェアーズメンバーが中心となります。

※会社によって多少ルールが違う可能性があります。

 

今後もメディカルアフェアーズやMSLの仕事はますます重要となってきます。

MSLの大変さ

MSLの仕事は充実していますが、大変なこともやはりあります。

製薬会社のMSLに転職して、私が感じた大変さを挙げました。

MSLは数値による成果が分かりにくい

MSLはMRと違って売上目標などはありません。その分、数値での定量的な評価が難しい仕事と言えます。

例えば、医師への訪問回数や、関係者へのアンケートを取った満足度、プレゼンに対するフィードバックなど、総合的に成果をみていくことになります。

 

ただ、MSLという職種ができた当初に比べてMSLのやるべきことと役割は明確になってきています。

MSLは土日出勤や残業がある

医師相手の仕事となると、医師が通常業務が終えた後や土日に、会議やイベントが入ることがあります。

また、必要に応じて学会聴講もするので、週末に学会に参加することもあります。

 

一方で、多くの外資系の製薬会社は、柔軟な働き方ができる制度が充実しています。

出張や重要な会議がない日は、テレワーク(在宅勤務)をしたり、有給休暇を取ったりとメリハリをつけて働きやすい環境でもあります。

転職して製薬会社のMSLになる人の特徴

どのような経歴の人がMSLとして転職しているかをまとめました。

理系の博士号を持っている人

海外でポスドクや研究員をしていた人

他の製薬会社で研究職をしていた人

他の製薬会社のメディカルアフェアーズで勤務していた人

同じ疾患領域のMRをしていた人

 

最近は、博士号(PhD)を持っていて、海外や日本の研究機関で研究をやっていた人が増えています。

修士卒の方も多いですが、薬剤師などの免許を持っていることが多いです。

最近は、少なくなっていますが、MRからMSLへ転職された方もいます。

 

ただし、生命科学等の知識だけでなく、高いコミュニケーション力が必要となります。

実際、面接を担当しているマネジャーが「知識とコミュニケーション力、どちらかに偏っていたら内定を出すのは難しい」と言っていました。

 

男女比は、私の体感ですが、ほぼ半々かせいぜい男性が若干多いくらいでしょうか。

男女関係なくできる仕事です。

MSLとMRの違い

友人に仕事内容を説明すると「MRってこと?」と聞かれることがあります。

しかし、MRとは似て非なるものです。

MRは、売上金額の目標を持ち、その目標を達成することが重要です。

 

一方、MSLは売上目標を持たず、セールストークはしません。

最終的には、自分の会社の利益につなげるために仕事しています。

でも、できる限り中立的な視点で自分の会社の製品のことを伝え、患者さんにとっての最適な選択肢を医師に提示することが責務でもあります。

 

製薬業界のルールとしてMSLにしかできない医師とのコミュニケーションもいくつかあります。

MSLは未経験でもなれる?

MSLはこの5~6年で製薬会社に広まった比較的新しい職種です。

そのため、多くの人は未経験から仕事をしています。

私もそうでした。

 

育休中に転職活動をして、未経験からMSLになった友人の事例を以下でまとめています。

 

私が転職活動をしていた頃は、まだ日本の製薬会社でMSL部隊がいる製薬会社はほとんどなく、職種の知名度はまだそこまで高くありませんでした。

私自身もMSLのことは知らずに「薬事」や「臨床開発」で探していました。

ある会社の薬事職に応募したところ、会社からMSLを提案されたのです。

 

私は当時やりたいこと迷子だったのですが、MSLの話を聞いて「これだ!」と思ったことを今でも覚えています。

 

今は、転職市場にもMSL経験者が増えてきているでしょうが、まだまだ別の職種から転向する方も多い印象です。

 

研究や生命科学のバックグラウンドがありコミュニケーションスキルがあれば、30代後半~40代でも未経験としてMSLに転職する人も少なくありません。

 

私の会社にも40代でMSL未経験で研究職から転職されてきた方がいらっしゃいました。

バックグラウンドさえマッチしていれば、未経験でもなるチャンスはいくらでもあります。

製薬会社へMSLとして転職する方法

転職活動では情報を集めることがとても大事です。

私は、転職を考え始めてから、最初の1か月ほどは複数の転職サイトをチェックしながら

自分は転職したいのか?
転職するとしたらなにをしたいのか?
どんな企業にどんな職種があるのか?

をひたすら考えました。

 

MSLとして転職したい、と狙いを定めてからは、MSLの求人をひたすら集めました。

メガファーマなのか専門を絞った製薬会社なのか?
どの疾患領域を担当するのか?
組織の大きさはどれくらいか?

 

ネット検索でもある程度の求人情報は拾えますが、MSLなど専門性の高い求人は非公開であることが多いです。

また、組織の大きさなどは、転職エージェントに聞かないと分からないことも多いです。

 

転職サイトや転職エージェントはサービスをどれだけ使っても費用は一切かかりません

遠慮なく使い倒すつもりで、複数の転職サイトに登録し複数の転職エージェントと会い、情報を集めました。

 

転職は、新卒時期の就活以上に、お互いにマッチする会社と出会えるかどうかが重要になります。

 

私は、複数のサイトで多くの製薬会社のMSL求人をみて、最終的に今の製薬会社のMSLを選びました。

今はメディカルアフェアーズの別職種ですが、6年経った今もその会社に勤め続けていて、大きな不満はないので、良い選択ができたのだと確信しています。

 

私が転職中にいちばん活用していた2社を載せておきます。

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外資系製薬会社のMSLになるには?

今でこそMSLは日本の製薬会社にもありますが、元々は外資系製薬会社を中心に広がっていった職種です。

 

外資系製薬会社のMSLは求人も多く、外資系企業に転職したい方にとってはチャンスです。

 

実際私は、日本の会社から英語もままならない状態で、バックグラウンドを買われて外資系の製薬会社に転職できました。

かものはし
かものはし
ただし、話せるに越したことはないよ…入社後の英語面の努力は必要!

 

 

でも、英語を話せるに越したことはありません。

なんとかなりつつも英語で苦労している私が断言します。

外資系製薬会社への転職を考えるなら、オンライン英会話などですきま時間を使って少しでも英語力を底上げしておくことを心からおすすめします。

 

また、外資系製薬会社に転職するなら、外資系に強い転職エージェントの利用も近道の一つです。

30代、40代での転職なら、好条件での求人を探せます。

 

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製薬会社への転職なら専門性を生かしたMSLという道もある

MSLを増員、強化する製薬会社は増えています。

新製品を発売する際にはとくにMSLは重要な役割を担います。

 

製薬会社の薬事などもそうですが、一度MSLを経験しておくと、製薬業界内での転職には困りません。

実際、MSLになると、ヘッドハンティングやキャリアコンサルからのメールがしょっちゅう届きます。

それだけ、製薬業界内で需要があるということです。

 

今後しばらくこの傾向は続くことが考えられます。

今のうちにMSLとしてのキャリアへの一方を踏み出しておくと、その後のキャリア形成が楽になりますよ。

 

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