転職

育休中の転職のデメリットとメリットは?ママ3人の事例も紹介

育休中に転職するのはありなのでしょうか?

育休中は今後のキャリアを考えてしまうもの。

ときには転職も選択肢になりますよね。

私の周りで育休中に転職や転職活動をした友人たちはみんな口をそろえて

友人ママ
友人ママ
育休中のあのとき転職活動はじめてよかった

と言います。

 

そして転職して生き生きと働いています。

だから…育休中の転職はありと私は考えます。

 

ただし育休中の転職には気をつけるべき点もあります。

後悔せず育休中の転職に踏みだすためにも、育休中に転職した友人の経験談とデメリットとメリット、その他気をつけることをお伝えします。

気をつけるべき点を理解したうえで動き出せば普通の転職と変わりないんです。

 

育休中は自分がほんとうに転職をしたいのかを決めるために情報を集めて考える期間としてぴったりです。

私は数ある転職エージェントの中でもDODAで主に情報を得て、いちばんお世話になりました。

 

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育休中に転職活動した3人のママ

育休中に転職を決意した友人3人の事例をご紹介します。

  1. 多忙すぎて外資系コンサルから日本のメーカーへ転職
  2. 通勤片道2時間の会社から30分の会社へ転職
  3. 働きやすさを求めて同じ職種で日本企業から外資系企業へ転職

 

一度元の職場に復職した人もいますが、転職活動を始めたのは育休中です。

育休明けに戻る予定の職場や働き方に少しでも迷いがあるなら、産後はもっと大変になります。

通勤時間が1時間半以上
柔軟に働く制度が整っていない
上司や同僚のワーママへの理解があまりにない

 

それでも、仕事内容がすっごく好きとか、給料がめちゃくちゃいいとか、なにかしらやる気につながるものがあればいいんです。

育休明けは好きな仕事ですら辛く感じることがあります。

何か一つはモチベーションを保てる要素がないとしんどくなります。

仕事で無理をしすぎたりストレスをためすぎたりすると家庭や子育てに影響がでます。

 

もし育休復帰後の働き方に不安材料があるから、転職活動を視野に入れて動いてみた結果、実際に転職した3人の事例です。

①多忙すぎて外資系コンサルから日本のメーカーへ転職

まず一人目の育休中に転職活動をした友人は外資系のコンサルティング会社に勤務していた友人です。外資系コンサル会社は、めちゃくちゃ忙しいです。

独身時代に、その友人の家に泊まりにいくと朝5時には起きて仕事をしていました。前日みんなで2時3時まで話していたにも関わらず。

彼女が実際に転職したのは育休から復帰したあとです。ただ、育休中から転職エージェントと会ったり、サイトで求人を探したりしていたそうです。

 

実際に育休が明けて戻ってみたら、同期が昇進していたり、繁忙期が大変すぎたりして転職を決意したと言っていました。

コンサルティング会社から製造業のマーケティングや経営戦略系の職種に転職する人は実は結構います。

友人も自分の経歴を活かして日本企業へ転職しました。

時間の融通が利くようになり働きやすくなったとのことです。

②通勤片道2時間の会社から30分の会社へ転職

二人目の育休中に転職したこの友人は、元々通勤に片道2時間近くかかっていました。往復4時間弱。

一人目の産後は乗り切ったものの、二人目の育休中に夫の単身赴任が決まったため、新卒から10年勤めた日本企業からの転職を決意。

片道30分ほどの会社へ転職しました。

職種は未経験職ですが、経験を活かせる仕事です。

 

同じ時期に育休を取っていたので、リアルタイムで話を聞いていましたが、彼女は育休中に転職活動を始めています。

育休中に内定をもらい、実際に入社したのは、育休から復帰して1か月経った頃です。

 

一度元の職場に戻ってすぐに退職を切り出すことは、とても勇気がいったとのことです(そのときも、切り出せなくて転職できないかも…と話を聞きました)。

ただ通勤時間が長すぎるということや夫が単身赴任になったという背景もあり、応援されて退職しています。

③働きやすさを求めて同じ職種で日本企業から外資系企業へ転職

三人目の育休中に転職活動をした友人は、元々日本企業で働いていましたが、在宅勤務制度(テレワーク)などもなく、産後の働き方に不安を感じたそうです。

同じ業界内の同じ職種で、外資系企業へ転職しました。その業界は、一般的に外資系企業のほうがフレックスやテレワークが充実しています。

職種は変わらないため、即戦力を期待されての転職でしょう。

 

ワーママになると、柔軟な働き方ができる職場はほんとうにありがたいです。

私自身もコアタイム(絶対に勤務しなければならない時間)のないフレックス制度で、回数上限のないテレワーク制度が整っている職場なので、なんとかフルタイムで働けています。

 

新卒で就活するときはそこまで考えられないことも多いです。

いざ出産してみたら、育休明けの働き方に無理がある…という場合には、制度が整った会社を探すという選択肢があります。

育休中に転職するデメリット

でも、育休中に転職するにあたり、気をつけるべきデメリットもあります。

  1. 転職直後は希望を伝えづらい
  2. 転職後すぐは育休を取れない可能性がある
  3. 選べる会社は少ない場合もある

①転職直後は希望を伝えづらい

実際に転職した友人から聞きました。

転職先の職場の人と関係が構築されていないので、融通をつけてほしいときに言いづらい、と。

入社してすぐは時短勤務にできない、という友人もいました。

ただ、育休から二度、元の職場に復帰した私も、上司もチームメンバーも変わっていたため、結局イチから関係構築する必要がありました。

元の職場に戻ったとしても、メンバーが変わらなくとも、自分の事情が変わっているので、改めて信頼を作っていくことも重要です。

とはいえ、育児しながら仕事をする中、ゼロから人間関係と信頼関係を作っていくのは少々大変なことではあります。

②転職後すぐは育休を取れない可能性がある

産前休暇と産後休暇は法律で定められているので、転職後すぐでも取得できます。

ただし育児休業は、一年以上同じ会社に勤務していない取れない可能性があります。

○ この法律の「育児休業」をすることができるのは、原則として1歳に満たない子を養育する男女労働者です。
○ 日々雇い入れられる者は除かれます。
○ 期間を定めて雇用される者は、次のいずれにも該当すれば育児休業をすることができます。
同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること
② 子が1歳6か月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでないこと
○ 労使協定で定められた一定の労働者も育児休業をすることはできません。

(厚生労働省HPより)

育休から復帰したあとすぐに次の子供を考えている場合は、よく考えたほうがいいでしょう。

③選べる会社は少ない場合もある

育休中の転職に対していいイメージを持たない会社はあるかもしれません。

産前や子供のいないときよりも受け入れてくれる会社の数は少ないかもしれません。

でも、気にしない会社や、子供がいるママを歓迎する会社も必ずあるはずです。

数は減るかもしれませんが、産後の働きたいイメージに合ったしっかり会社を見つけることが大事です。

育休中に転職するメリット

反対に、育休中に転職するメリットはあるでしょうか。育休中に転職するメリットは4つ考えられます。

  1. 復帰後の働く環境を変えられる
  2. 育休がブランクではなくキャリアチェンジの期間になる
  3. 転職により給料が上がる可能性がある
  4. 自分に合う会社が見つけやすい

①復帰後の働く環境を変えられる

育休中に転職を決意することは、簡単ではありません。

おそらく数か月悩む人も多いでしょう。

それでも転職を決めるということは、何かしら変えたい状況があるということです。

例えば、

長時間労働が当たり前の会社で、育休明けに働けると思えない
ワーママはサポート業務しかさせてもらえない

などの理由があるとします。

 

そんなとき、会社の制度が充実していて柔軟に働けるとか、実際にママが活躍しているとか、自分が育休明けに働きたいイメージをすでに実現している会社を選ぶのが近道です。

転職によって自分の変えたい状況をダイレクトに変えられる可能性があります

②育休がブランクではなくキャリアチェンジの期間になる

育休中はキャリアにとってはどうしてもブランクになってしまいがちです。

転職活動をすることで、育休を単なるブランクではなくキャリアチェンジのための期間とすることができます。

 

育休中は、スマホをみたり考えたりする時間はとれる時期。

自分の働き方を考えたり、自分の経歴や仕事を客観的にみて自分に何ができるのかを改めて整理したり、具体的に気になる会社の休日をチェックしたりすることで、育休中が有意義な時間となります。

③転職により給料があがる可能性がある

一般的に、経歴を活かした転職であれば給料があがる可能性があります。

育休中の転職であっても、その可能性は十分ありえます。

実際に、出産後の転職でも給料が上がったという同僚がいます。

 

育休中だからといって、給料を初めから低く見積もる必要はありません。

④自分に合う会社を見つけやすい

自分に時間制約などがある分、希望条件がはっきりしています。

ゆずれない条件に合った会社が自ずと残ることになります。

また転職活動する際は、育休中であることと、前向きな転職理由をしっかり伝えましょう。

受け入れてくれる会社の候補は少なくなるかもしれません。

ですが、条件に合う会社はきっと見つかります。

逆に、ゆずれない条件を妥協して無理やり転職先を決めても続けるのが辛くなります。

自分も会社を見極めるつもりで臨むことをおすすめします。

ご自身の状況とデメリットメリットをしっかり考えてみてください。

転職活動は、基本的に無料でエージェントを活用できます。

情報収集のためエージェントに登録してキャリアコンサルタントと会うこともひとつの方法です。

少し始めてみて「やっぱりやめた!」もありですよ。実際に内定までもらったのに転職しなかった友人もいます。

育休中に転職する理由は?

では、そもそもなぜ転職に踏み切るのでしょうか?

友人3人の事例に共通している理由として「産後も働き続けるため」が挙げられます。

残業が多い
通勤時間が長い
柔軟に働けない

 

育休明けはただでさえ両立が大変です。

それなのに、長時間労働が当たり前の職場だったり、上司や同僚にワーママへの理解があまりにもなかったりするとほんとうに辛いです。

それらの不安なことを取り除いて、産後に少しでも充実した仕事をするために、転職という方法を選んでいるのです。

育児を経験してみて初めて見えてくることもありますよね。

 

産前には「やれる」と思っていてもムリだと感じたり、育休中に家庭や職場の事情が変わったりすることもあります。

3人とも仕事が好きでなんとか続けていきたくて、悩んで悩んで決めています。

産後の働き方とキャリアを考えて転職に踏み切っているんですね。

 

また、妊娠中から上司の発言やひどいときにはマタハラなどで不安を抱える人も少なくありません。

そういう職場は、育休明けに戻っても辛くなる可能性が高いです。

 

あなたが産後、育休明けも働き続けるため、無理しすぎることなく働ける環境を手に入れるために育休中の転職という選択肢もある、ということです。

育休中の転職活動にはエージェントやサイトは活用できる?

私は転職を考え始めたとき、まだ転職するかしないか迷っている段階で、まずは転職エージェントに登録しました。

 

理由は、どんな求人案件があるのか非公開のものも知りたかったから。

そして、いざ転職したいと思ったときにいい求人案件があるとは限らないし少しでも早いうちに見ておきたかったからです。

 

はじめの1~2か月は転職エージェントのサイトから情報を集めることだけをしました。

自分は転職したいのか?
転職するとしたらなにをしたいのか?
どんな企業にどんな職種があるのか?

 

前の職場ではずっとここにはいられないと感じていました。

転職をなんとなく考え始めたときに転職サイトに登録してしっかり考えたことで、実際に動き出すことができました。

 

転職サイトはサービスをどれだけ使っても費用は一切かかりません

だからこそ、転職を決心する前の迷っている段階から気兼ねなく使うことができました。

 

それに転職サイトでは、登録しないと見られない求人がたくさんあります。

さらに求人は日々変わります。

転職は、新卒時期の就活以上に、お互いにマッチする会社と出会えるかどうかが重要になります。

これだ!!

と思える求人を逃さないためにも転職サイトで時折チェックしておくのが転職に失敗しないコツです。

 

せっかくの育休中。

育児は大変だけど考える時間はとりやすいですよね。

今から情報だけでも集めておけば、仮に復帰したあとにやっぱり転職したいと思いなおしたときでも、すぐに動くことができます

 

小さなことでも復帰後の働き方に不安材料があるのなら、いまこの瞬間から情報だけでも集めてみると、いざというときの選択肢が見えてきて心の余裕が生まれます。

転職活動をすることで、自分の復帰後の働き方を客観的にみることもできますよ。

 

私がいちばん活用していた2社を載せておきます。

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育休中の転職活動中は子供をどうする?

いざ転職活動を始めるときには、いくつか気をつけておきたいポイントもあります。

そのひとつが、子供の預け先の確保です。

 

一時保育が見つかるならば一番いいでしょう。あるいは自治体のファミリーサポートを活用する方法もあります。

どちらも厳しい地域でしたら、シッターサービスを使う方法もあります。

 

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育休中に転職すると保育園はどうなる?

転職のタイミングや自治体によって対応は変わります。

自治体に聞いてみるのがいちばん正確です。

「例えばなんですが…]と仮定の話として担当者に聞けば詳しく教えてもらえます。

 

うちの自治体の場合、保育園の利用申請段階ですでに新しい会社で内定の状態であっても、月に定められた労働時間を満たしていれば、ランクは変わりません。

保育園の利用決定後に、転職をしてもすでの次の就職先が決まっていればそのまま保育園に入園できます。

自治体によっては内定だとランクが下がるケースもあるようなので、事前に確認してみてください

 

友人の一人は、すでに認可外保育園に預けている状態で転職活動をしていました。その場合、面接もいきやすく、転職活動がスムーズですね。

育休中の転職で育児休業給付金はどうなる?

もう一つ気になるのは育児休業給付金ですよね。

果たして、もらるのかどうか?

 

育児休業給付金は、育児休業終了後の職場復帰を前提として支給されます

そのため元の職場を退職すると支給されなくなります。

 

厚生労働省HPには以下のように書かれています。

受給資格確認後に退職する予定となり、退職した場合は、その退職日を含む支給単位期間の一つ前の支給単位期間までは支給対象となります(支給単位期間の末日で退職した場合は当該期間も含む。

 

このように退職するタイミングによって育休手当を受けてとれる期間が変わってきます。

育休に入ってすぐに転職すると育休手当がもらえなくなります。

復職予定日の1か月前くらいに退職の意思を会社に伝えると、ぎりぎりまで給付金をもらうことができます。

ただし、決まっているなら職場へは早めに伝えたほうが人員の確保などの猶予ができ迷惑をかけずに済みます。

 

転職したとしても、すでに支給されていた育休手当は返済する必要はありませんのでご安心下さい。

育休中の転職に伴う退職は気が重い

退職の意思を伝えるのは、気が重いものです。

とくに育休中の仕事をカバーしてもらっていると申し訳なくなりますよね。

でも、自分の働き方とキャリアを考えて転職を決めたはずです。

ある程度の覚悟は必要です。

退職理由としてその思いを素直に伝えるのもありだと思います。

実際に友人も、2人目の産後の働き方が不安で、転職を決めた理由を正直に伝えたところ応援してもらえたそうです。

どうしても自分では退職しづらい場合は実質無料で退職代行してもらえるサービスもありますので合わせてお読みください。

育休中に転職はあり!キャリアと働き方を見つめ直そう

転職エージェントの方のお話では、育休中に転職することは、意外とよくあることだそうです。

子供が産まれて環境が変わりますし、考え方が変わることもあります。

 

働くのが辛い職場に戻っても長くは続けられないし、働く環境は自分で決めるしかありません。

育休中は、キャリアや働き方を見つめ直すいい機会とも言えます。

あなたが育休明けに復帰して、充実したワーママライフを送れるよう祈っています!

 

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